郵便局めぐり(風景印と旅行貯金と旧線路情報)

郵便局と駅・廃線跡めぐり旅の記録です

アイルランドの飛行士

アイルランドの詩人・

イエーツはただの一詩人でありながら

アイルランドという一国の独立に

精神面で多大な影響を与え、

後にノーベル文学賞をとった人です。

そんなすごい人なんですが、

(長いイギリス占領時代の中にあったこともあるでしょうが)

「現状からの逃避」を少なからず詠っており

20代のころ、とても共感してました。

明るい詩ではないですが。

アイルランドの飛行士は死を予見する

(An Irish Airman Forsees His Death)

(by William Butler Yeats

私はどこか雲の上での運命(死)を知っている。

憎んでいない人と戦い

愛していないものを守る。

私の国はキルタータンの十字架。

郷土の人はキルタータンの貧しい人々。

この人々に何の利益も与えないし

幸福を与えることもない。

私を戦いへと駆り立てたのは

法律とか義務とか、

役人や戦いを支持する群衆でもなく、

孤独な歓喜の衝動が

雲の上へと駆り立てるのだ。

私のバランスの取れたすべての心。

生きてきた今までの年月も

これからの年月も

無駄な呼吸にすぎず

生きていることも死ぬことも

均衡のうちにあるように思えた。

I KNOW that I shall meet my fate

Somewhere among the clouds above;

Those that I fight I do not hate,

Those that I guard I do not love;

My county is Kiltartan Cross,

My countrymen Kiltartan's poor,

No likely end could bring them loss

Or leave them happier than before.

Nor law, nor duty bade me fight,

Nor public men, nor cheering crowds,

A lonely impulse of delight

Drove to this tumult in the clouds;

I balanced all, brought all to mind,

The years to come seemed waste of breath,

A waste of breath the years behind

In balance with this life, this death.

少数民族であることの悲しみを

詠っているのでしょうが、

なんとなく、急に思い出して・・。