先週、連休をもらったので、稚内へ行ってきた。
昔、列車でとんぼ返りしてきたことはあったが、
じっくり見てきたのははじめて。
きっかけは先月、川崎に戻った際に、
鎌倉の本屋で買った、サハリン残留の朝鮮人の話を
読んだことにある。
主人公は韓国から炭鉱夫の募集でサハリン(当時樺太)にくるが、
戦争が進行し、樺太で石炭をほっても本土に移送できなくなって
九州の炭鉱へ異動させられて終戦。
家族がサハリンに残っていたので、遠路はるばる自費で稚内へ、
それから密航して戻って、そのままサハリンに残留しつづけることになったという話。
サハリンの戦後残留している朝鮮系の人たちはたまに
ニュースになったりしますが、
この話はスケールが大きくて、時代背景や状況はかなり衝撃的で
いままで詳細を知らないでいる自分にもまたショックを受ける。
カンヌとかで賞をとった映画なみのスケールを感じた。
しかも実話ですからねえ。なんとも。
引き換え自分は・・。
本屋や資料館にはこの朝鮮系の人のものは見受けられなかった。
多分、禍根を感じて生きている人がまだこの地にいらっしゃるのだろう。
現地では利尻富士やサハリンを望むことができた。
風がつよくて寒かった。
宗谷丘陵からみえたサハリンの島影