2011年8月19日(金) 羽幌~オロロンライン①
振り返れば郵便局の画像ばかりである。
郵便局の営業時間中は殆どめぐっていることが多かった。
あまりたくさん回ったので、局数を重ねるたびに印象が薄くなってきていた。
こうして記録するのさえ億劫な気分になってきている。
この日は朝早く(3時頃)札幌を出発、留萌の北の古丹別から稚内の少し南の豊富町まで回り、
天塩温泉で一泊し帰りは音威子府の方を回って帰ってきた。
途中よった温泉と、帰り道の美術館の印象がよく残っており、
郵便局のほうはなぜかどんなやりとりをしていたのか覚えていない。
この頃は、仕事が実にうまくいってなかった。
仕事の方が、神経を使う作業や、精神的にきついことが多く、
しかも悪い結果ばかりでる時期でさんざんだった。
北海道のさわやかな空を見あげても、いつもの生活と地続きの景色になってしまっているので、
気分が晴れることもなくなっていた。
かといって、東京まで遊びに行ったりすると余計なじめなくなりそうだった。
高村智恵子のいう「本当の空」ってこういうことだったのかもと思う。
今はすっかり北海道がなじんでしまった。東京にいたときは、北海道の空を見上げると、とても開放感を感じていた。今はすぐそばにある、ありふれたものに感じている。でもしみじみいいなあと思うのである。
かけがえのないものを手に入れることができたと感謝している。
△朝、白石区の自宅を出発。国道275号をひたすら北へ向かう。
△進むこと3時間、旧深名線の来ていた幌加内町のあたり。
少し前まで鉄道が通っていたとは思えないほど人気の少ないところが多い。
△政和温泉の先で275号に別れを告げ、国道239号霧立峠を越えて羽幌の方へ。
名前が幻想的なので、いかほどの深山幽谷かと思ったが意外とあっさり越えてしまった。
▲413. 古丹別郵便局
「ベアロード」と印を押される。ここから山奥へ進んだところの三毛別事件にちなんだものらしい。
▲414. 力昼郵便局
日本海を遠くに望む。
ここから旧国鉄羽幌線沿いを北上する。
▲415. 上平簡易郵便局
緑の草原の中。
△ 風力発電所を遠くに見る。
この道は10~12年前に一度バスで通っていて、印象に残っている景色である。
ほとんど忘れていたが、同じ光景を目にすると突然あっという感じになる。
北海道まで来ると、日常を離れ本当に気分が晴れ晴れとした。
1ヶ月はかなりいい仕事ができたことを覚えている。
△ この山並みもよく記憶している。ただ今日のようによい天気ではなかったように思う。
途中保存されているSLなども見たので、冬ではなかったはず。
▲416. 苫前郵便局
苫前町の中心。
②に続きます。