郵便局めぐり(風景印と旅行貯金と旧線路情報)

郵便局と駅・廃線跡めぐり旅の記録です

2013.10.17 函館③

渡島当別で降りる。トラピスト修道院への最寄り駅で徒歩20分とか。折角なのでいってみるとことにする。 江差線の踏切を渡って右の方へ上がっていった先だ。 意外と素朴でいいところだったが、中は予約制かつ男性のみとかで敷居が高く、実際見るところは殆どない。 観光地としてもあまり宣伝されてないようだ。 Img_7590 Img_7595修道院へ続く並木道 なんかちょっと有名な景色。 Img_7611 △もともとフランスの修道会によるもので、カソリックなのでアイルランドっぽい雰囲気もある。 観光地と思って今まで全く興味を抱いてなかったが、ストイックで非常にいい。 アイルランドとこの修道院は直接関係はないようだが、人跡まれな土地に修道院を造る文化はアイルランド発祥(もともとケルトの土着文化との混交)とも言われている。 こんなところに篭って毎日祈り労働するだけの日々。ケルト人には自然との繋がりの中で自らの信仰を実践するのを良しとする文化があったらしく、彼らの音楽、文学を紐解くとそういう表現にしばしば出会う。 若い頃、今の標準的な考えというか、自分を最大限に主張し、他人を追い抜きたり押しのけて物を手に入れる風潮がどうにも嫌だった事があり、彼らのそういう考え方にとても共感したものだ。 当時海外をよく旅していたのだが、日本で言われているほどには外国人はドライでも合理主義でもなく、むしろ伝統文化的なものとか、家族や地域社会での絆を大事にしていたことだ。バブルの時代を懐かしむ人も多いが、日本人が暮らしそのものの質より金・物に重きを置くようになったのはあの頃が境だったような気がする。 Img_7626 △質素な味わいのアイスクリーム。観光ちらしくない生真面目、素朴な味だった。310円。 名物のクッキーが付いていて、これも美味しかった。今度はクッキーお土産に買ってこよう。