ちょっと大阪らしいものを食べたいと思った。
定番だとお好み焼きとか、鶴橋の焼肉、くし揚げとかだろうか。
しかし自分には、大阪はリトル沖縄な街だ。
島らっきょう(左)とスクガラス豆腐。沖縄本土とまったく同じ体裁。
スクガラスはスクという小魚がしょっぱっく味付けされたもので、暑い一日の終わりに食べたりすると格別。
魚を塩漬けにしている点では、塩辛とかしょっつるの一種ともいえる。
こういう味付けはタイ、ベトナム、日本は東北の方にもあるから、どっちから先に伝わったんだろう。
豆腐も島豆腐という、水分の少ないタイプでもともと中国や台湾から来たものらしい。
逆に世界的に見ると水分の多い豆腐は日本の内地でしか食べられてないらしい。
島らっきょうはらっきょうの仲間なんだろうけど、甘酢ではなくうっすら塩味がついていて、
かつニンニク的な香りが漂う不思議な食べ物。
他にフーチャンプル(お麩とモヤシ、ニラ、スパムポークの炒め物)、豚テビチ(豚足)などをいただく。
沖縄料理は、いったいいつどうやって発生したのか、どこから伝わったのかを考えているだけで楽しい。
次の日は信太の森で、あなごの押し寿司。
押し寿司は持ちかえって家で食べるのが普通っぽい。
この辺はめはり寿司とか、柿の葉寿司とかさば寿司とか押し寿司がおいしいのが多い。
北海道の食べ物は比較的最近伝わったものばかりなので、歴史を感じさせるものが少ない。
なので関西での食事はとても刺激的なのだ。
今は韓国や中国の人も多いですしね。