2016年8月の台風により被害のあった十勝へ。
石勝線をはじめ被害が大きくでてJRは長期運休となるような影響が出ていた。
本来は災害復旧が第一なのだが、地域インフラの一応の復旧もあったようなので現地に赴いてみた。
道東自動車道を東へ。占冠~十勝清水インター間は平行の国道が通行止めになったため、通行無料措置。前を走るバスは石勝線列車の代行バス。
▲(北海道・1206局/全国・1276局) 清水郵便局
局番:91012 1902(明治35)年3月1日開設
久しぶりの清水町。こんな時でも風景印を貰いに行く。
この時点では列車は1本もこない状況でしたが、有人駅なので普通に営業中。
踏み切りの遮断棒が撤去されてました。JR北海道で長期運休になると、無駄な折損を防ぐためなのかこのように措置されます。北海道だけなのか、JR標準の取扱なのかは不明。
突貫工事で復旧作業中。
▲(北海道・1205局/全国・1275局) 新得郵便局
局番:91017 1908(明治41)年4月21日開設
隣町の新得。
新得の駅前温泉。この時は前日まで町内で断水が続いており、清水町・新得町の町民は無料で入る事ができた。
私もここを利用したのだが、こんなときに来てくれるのだから、と番台の人がなかなか料金を受取ってくれなかった。北海道人はこういう非常時には、お金の話は一切出さずに惜しみなく人を助ける習慣がある。みんなぎりぎりの生活をしているはずなのだが、矜持というか、こういうことに関してのプライドはとても高い。
根室本線の普通列車の代行バス。清水・芽室の高校生を運ぶため3台体制でした。
川という川が氾濫してしまい、線路も流されたり木々に覆われてしまったり。
でも人々は自然相手だからしょうがないね、と言って飄々と後片付けをしてました。風呂に入れなかったのが一番きつかったと言ってました。
これは私も札幌出地震のときに身をもって知ることになりました。
ですが、北海道のこのような地方で生きている人は、自然相手にこうしたことが起こるのは十分想定内の出来事らしく、笑いながら家族集ってジンギスカンやったりしてました。
不安感というのは伝染しやすいものなので、そんな時にこそ大したことないって大人たちが笑って家族と一緒に居る。北海道の人って能天気だよな、深刻な事態なのに不謹慎な、って思っていたのですが、すごく一体感があっていいな、これが知恵って物だし、長く生きて人生経験積んできたものの勤めなんじゃないか、そんな風に思いました。
トマム~東落合信号所間。土壌ごと流出しているところが何箇所も。
ショック覚える光景でありますが、誰もため息ついてる人が居なかったことの方が私にはショックでした。