私はJR東海が結構好きです。鉄道好きの間では、どちらかといえば嫌われている会社だったりするのですが、鉄道好きのきっかけは飯田線だし、東海道線は小学生の頃からよく乗ってきました。愛知に親戚がいてよく遊びに行かせてもらっており、その関係で静岡、愛知の電車はよく乗ってました。
2020年4月、関東に戻って久しぶりの春に御殿場線を再訪。
山北。思いつきでふらっと行ったに過ぎないのですが、中々の景色。
「乗り潰し」目的で乗った路線としてはかなり最初の方。鶴見線、南武線の次に乗ったのがこの御殿場線でした。昭和58年の夏のことだったか。
鉄道作家の故・宮脇俊三氏は、山北を鉄道の古都と呼んでました。
彼は昭和初年の生まれだったので、ここを東海道線時代から知っていたのだろうと思うので、ローカル線として残ってる姿が余計胸を打ったのだと思います。私もずっと御殿場線には乗ってみたかったのですが、ようやく乗った当時は115系の3両編成(当時は新車)なのでまったく風情がなくて、あまり印象に残ってません。
久々に来てみたらなるほど。宮脇氏が鉄道に乗ったり本を書いていたのは今の私くらいの年齢になってからでした。
山北の機関区の人が乗客を喜ばせようと植えた桜。しかし程なくして御殿場線はローカル線になってしまい、東海道線も新幹線に。でもそれが今でも人を喜ばせているのはなんともいい光景です。
不急不要の外出自粛の呼びかけ中でしたので、人影はまばらでした。
殆どの方はちゃんと守っていて、来てるのは本当に地元の方ばかりだったと思います。