郵便局めぐり(風景印と旅行貯金と旧線路情報)

郵便局と駅・廃線跡めぐり旅の記録です

思い出したこと

先日、久しぶりにゆっくりを絵を見た。ずっと昔、アイルランドにはまったころ(もう30年近く前)によく絵を見てました。

アイルランドに惹かれたきっかけは、イギリスのすぐ横で押さえられてきた国がどうやって自分たちを保ち、どう生きていくのかということを知りたかったこと。アイルランドは共同体的、和を重んじる国民性で特にアメリカ的とされるようなものの真逆の価値観。でもそのアメリカ人のルーツがアイルランドという不思議。

当時自分は自己アピールとか本当に苦手。人と争わない生き方を探していました。運動は苦手、喧嘩も苦手。

そんなこんなで惹かれたアイルランド。そこで出会った絵が良くて、眺めてるとそのうち絵が話しかけてくるような気がしてくる。商業的な芸術とか、もしくは承認欲求を満たす手段でなくて、そこで生を受けて一員として生きていくことは何なのか、そんなことを考えさせるようなものでした。

当時まともに就職一つ出来ない自分への絶望を、癒してくれる数少ないものだったんでしょう。今思えば社会の中でも競わずに黙々と生きながら稼げる仕事だってあるわけなので、それだけ視野が狭かったんでしょう。

と思えるようになったのは故郷を離れて札幌で過したからかもしれません。今も稼ぎも少ないし、肩書きもないし客観的には情けない惨めな自分です。でもそんな自分でもいいと思うのは、あれに出会えたからではないかな(まあ親家族はそれでいいなんて思ってないでしょうけどね・・)。まあ考えの合う人もどっかにいるでしょうし、近しくてもそれが同じと限るわけでもないよな、とか俯瞰できるようになった気はします。

 

f:id:manok-rosen:20210929022658j:plain

少し普段とは違うことを書きました。

明日からは平常営業に戻ります。多分。