郵便局めぐり(風景印と旅行貯金と旧線路情報)

郵便局と駅・廃線跡めぐり旅の記録です

2019.09.26 【道南】石倉~森~北斗

2年前、9月26日。札幌生活もそろそろ残り1ヶ月。

朝早く起きて、中山峠を超えて一路道南へ。念願の奥尻を目指します。

道すがら、風景印未収集の局が結構あるので寄り道しながらの旅。

 

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▲(北海道・512局/全国・545局)①野田生郵便局

局番:96004 1909(明治42)年3月26日開設

※1956年6月1日「野田追」より「野田生」に改称

隣の山越にかつて蝦夷地との境の関所があったそうです。ここを境に北側は日本人(和人)の居住(実際には奥さん・子供を伴っての居住)が禁止されており、行けるのは男のみ、北前船と北方警備にあたる武士、漁労の雇われ漁師だけだったようです。

この局がある八雲町は蝦夷地側。

 

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▲(北海道・515局/全国・548局)②石倉郵便局

局番:94055 1921(大正10)年2月16日開設

函館線の本石倉駅の裏手にひっそりあります。なんでこんな集落から離れてここにあるのか不思議です。駅は1944(昭和19)年に信号場として開設、1948年に仮乗降場に、1987年にJR化に伴い駅に昇格。来年春に利用者減少で廃止予定。

ともあれ局の方が駅より歴史が古く、廃止後も残りそうです。鉄道の設備を借りてここに移転してきたのか、郵便局の前に駅(信号場)が作られたのか?どちらなんでしょうね。郵便局には局長さんらしき方と若い女性の方がいらっしゃって、少しお話させていただきました。

※石倉には別に元から「石倉」という駅があってそちらは残ります。

 

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△局舎からはよく駅と海が見えました。

 

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▲(北海道・515局/全国・548局)③渡島濁川郵便局

局番:94082 1938(昭和13)年10月1日開設

石谷から奥へ入ったところにある「濁川温泉」の中。国内で数箇所の地熱発電が行われており、風景印にもなってます。

 

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▲(北海道・519局/全国・552局)④森郵便局

局番:94003 1872(明治5)年10月1日開設

森町の本局。北海道に開設された最初の郵便線路は函館からここまでが陸路、ここから室蘭までは海路になって再び室蘭街道沿いに札幌まででした。

ちなみに魚介類を冷凍して保管したのは森が発祥なのだそうです。取れた魚介をどうやって市場に運び出すかは、北海道においては超重要な問題です。

 

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▲(北海道・905局/全国・958局)⑤北斗郵便局

局番:94008 1872(明治5)年10月1日開設

ここも北海道の郵便局で最初からある局の一つみたいです。「上磯」局でしたが、2006年2月に平成の大合併で「北斗市」になった際に改称。

特急の北斗星あたりから取った名前だと思いますが、北海道にしては歴史的な地名でもアイヌ語地名でもなく、少し残念な命名。郵便局名は変えなくても良さそうですが、大野(→北斗北)ともども一斉に変更されてます。駅名はそのまま残ってます。

 

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▲(北海道・1070局/全国・1127局)⑥茂辺地郵便局

局番:94021 1874(明治7)年10月1日開設

茂辺地は入江のある小さな集落ですが、古くから重要な場所だったみたいで郵便局も古くからあるみたいです。これがまた集落内の奥まったところにひっそりあって、蝦夷地と違った歴史を感じる場所です。近くに津軽藩の古戦場などもあります。

 

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https://goo.gl/maps/b72AhVkeNDWUN7sw6

この後は江差へ行き、船で奥尻に渡りました。