郵便局めぐり(風景印と旅行貯金と旧線路情報)

主に北海道と東京・神奈川の郵便局をめぐってます。

2024.09.04 予讃線・堀江駅と西村商店

※1年前の記録です※

松山市内の局めぐりのあとは、予讃線を行ったり来たりして過ごしました。

上り、高松方面に向かって3駅の堀江駅。

今は松山市郊外の小駅ですが、その昔は国鉄連絡船・仁堀航路というのがあって、本州との間に連絡船が出ていました。

駅前には当時の名残りの、きっぷを発売していた商店が残ります。

これは感動的でした。この西村商店は、宮脇俊三の「(国鉄)最長片道切符の旅」にちょっとだけ登場します。

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堀江は無人駅であった。駅舎も改札口もあるが駅員はいない。出札窓口はベニヤ板でふさがれ、大きな時計がはめこんである。その上に、

「近距離切符は駅前の西村商店でお求めください」

とあり、待合室の壁には堀江桟橋への道順を示した地図が掲げてある。

宮脇俊三著・最長片道切符の旅~第28日(12月8日)新潮文庫 p.339~340)

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初めてこの本を読んで以来、40年以上想像の中にあった商店との邂逅。感動の嵐でした。

宮脇さんが旅されたのはおそらく1978年(昭和53年)の12月。有人時代の木造駅舎だったと思われます。今では北海道に多い、有蓋貨車利用の待合室に変わってました。

自転車置場のあたりが旧駅舎のあったところでしょうか。

仁堀航路はそれから5年たたず1983年6月に廃止。氏の追体験は叶わなくなってしまいました。