小さなころから一人で空想にふけるのが好きな人間で、
空の雲の流れとか、川の流れる音など聞いているだけで
満足してしまうという変りものなのですが、
時刻表の地図は格好の獲物であった。
それのすべてを回るのがやがてあこがれとなり
10年ほど前に乗れる鉄道路線はすべて乗ることができた。
北海道のそれは1987年の国鉄民営化で
ローカル線が整理されてしまい、
廃止された駅名・地名についてはいまだ
あこがれのかなたに取り残されたままになっている。
ところでいま、地方の過疎に歯止めがかからず、
相当の町村が人の住まない地域になる可能性があるらしい。
(本州では点在するにとどまると思うが、
北海道の場合、鉄道地図と同様、
かなりな広がりを見せるのでは、と想像している)
今回折角北海道にくることになったのだから
それを押しとどめるのはもはや難しいと思うが、
できればせめて早めに訪れ、
自らの記憶にとどめておきたいと強く思う。