郵便局めぐり(風景印と旅行貯金と旧線路情報)

郵便局と駅・廃線跡めぐり旅の記録です

2016(平成28)年の北海道豪雨のこと(2016.9.20訪問)

九州の方で豪雨被害が出ている。記録的な大雨が何度と無く襲い掛かってきて、これ以上山が雨を吸わない状態のところで大きな被害。

今回の方が被害が大きいようだが、北海道・九州という中心から離れたところで起きていること、鉄道含めてインフラの損傷が大きいこととか共通点を感じます。

 

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JRが不通だったので、レンタカーにて。8/30に被災、9/20の訪問。

道東道だけ、開通直後だったこともあり台風被害をほとんど受けなかった。

高速道路は被災者支援で無料。石勝線の特急・貨物列車ともストップしていたのでトラック・乗用車で混雑。

 

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前を走るバスは、石勝線特急の代行バス

特急の代行なのでこのまま帯広駅まで直行でした。なので新得・清水・芽室へは直接行く手段がなかった(清水・芽室は高速バスはありましたが)。

 

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JRのローカル輸送は、市町村が独自に走らせてるものとJRが運行しているものの二種類がありました。

 

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9/20(被災3週間後)で特急はトマム~帯広間、普通は富良野~芽室間が運休状態。

貨物は札幌ターミナル~帯広貨物・新富士(釧路)間が運休。

 

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普通列車代行バスは、新得~芽室間は片道4本づつくらい確保。

 

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代行バス新得→芽室行。これは夕方の便、観光バス4台で運行。主に高校生を輸送。

普段キハ40が1~2両で走っているだけでもこれ。鉄道の大量輸送力は相当なものです。

 

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復旧工事中。災害復旧費用は国負担、急ピッチで工事。

結局トマム~芽室間は12月24日、クリスマスの日に完全復旧となりました。

 

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遮断棒が回収されてました。運休中、北海道ではいつもこうなってます。

でも踏み切りなのでクルマは一時停車していきますね。

 

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新得。閉じ込められたキハ40が数両停まってました。

 

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新得駅前の公衆浴場。前日まで新得・清水とも断水が続いていたので、両町民向けに無料開放されてました。

自衛隊による災害支援・給水活動も前日で終了、すでに塵一つ残さずに撤収済み。

 

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新得駅横の橋梁も流出。ここは架け替え工事中だったので復旧が早かったみたいです。

 

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狩勝トンネルの西側、札幌よりのあたりが土砂崩れが激しかった。

15キロくらいの間、ほとんどこんな感じでした。

 

今回の九州の豪雨被害はこういうところが5~6箇所はあるのかな。人的被害も10倍以上はあると思います。

地元経済への影響で言えば、道東の農産品の道央・本州への移出でした。

コンテナ車1両でもトラック2~3台必要で、15~20両編成が7~8本設定されてますから、車両数も運転手も簡単に手配できるものではないです。

北海道は夏~秋が収穫期で、この時期は日本全国北海道産が売られる時期なので関東では野菜が大幅に不足する事態になりました。札幌も野菜が高くなりましたが、東京の方がてき面だったみたいです。

九州は貨物輸送への影響はなさそうなので、地元学生輸送の障害と、何より風評で観光客がこなくなることが大きいでしょうね。

韓国から観光客が来なくなり、続いてコロナ禍、そして今回。ちょっと前まで観光業は間違いない勝ち組みだったのに。

 

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トマム。この頃は中国の富裕層がじゃんじゃん押し寄せてきていて、この区間はまっさきに復旧したくらいでした。今は静かな無人駅に戻ってるそうです。

この日の記録は以上です。