郵便局めぐり(風景印と旅行貯金と旧線路情報)

郵便局と駅・廃線跡めぐり旅の記録です

2010.10.19 ① 道北・稚内~宗谷岬

先日の天北線近辺の旅の続き。3日目も市内の局めぐりからスタート。

この数日前には市内では露天風呂は終了。冬の足音が聞こえ始めてくる、そんな時期でした。この年の2月に札幌に来たばかり、はじめて迎える冬の北海道です。

冬の北海道は何度も来て「知っている」ことではありましたが、丸ごと冬をここで過すことはまったく違うことでした。

 

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ノシャップの宿から見る宗谷海峡。秋~冬の北の海は年中この色。

この頃は随分寒々しいと思ってましたが、今はこれぞ冬という気がします。

 

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▲(北海道・205局/全国・210局)稚内港(みなと)郵便局

局番:99026 1902(明治35)年12月1日開設

※1960年1月1日 稚内弁天→稚内港町へ改称

1997年11月25日、現在地へ移転・改称

この日はここからスタート。

局名は「稚内港」を表すのでなくここの地名が「稚内市港」だからです(多分)。

稚内南稚内の中間くらいのところですが、案外古い開設です。ポーツマス条約(南樺太割譲)は1905年。丁度北海道の開拓が本格化しだす時。

 

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▲(北海道・206局/全国・211局)稚内南郵便局

局番:99153 1957(昭和32)年12月16日開設

南稚内駅の周辺。この辺は「西條」という百貨店もあって、稚内の中では栄えている場所です。ここから国道40号線が南下するまでのエリアが今の稚内の中心。

風景印:開基百年記念塔、流氷と流氷観光船

(船は稚泊航路を想起させますが違うようです、一応)

 

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▲(北海道・207局/全国・212局)稚内緑簡易郵便局

局番:99756 1973(昭和48)年7月16日開設

※1997年11月1日 「稚内緑町簡易」より改称

稚内港局の改称と同一の時期に「町」が取れたみたいです。区画整理でしょうか。

 

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▲(北海道・208局/全国・213局)稚内潮見郵便局

局番:99160 1967(昭和42)年1月16日開設

ここら辺も稚内の市街で賑やかな場所。稚内市街の風景印は本局以外貰ってなかったので、札幌を引き揚げる直前に行ってもらってきました。

風景印:開基百年記念塔、流氷と流氷観光船

 

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▲(北海道・209局/全国・214局)稚内萩見郵便局

局番:99166 1986(昭和61)年12月1日開設

市街東部、国道40号が海にぶつかって左に折れるあたり。南の方から国道経由でこの街につくと、ちょうど最初の市街になります。そのせいかいつもクルマがたくさん停まってます。

 

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▲(北海道・210局/全国・215局)稚内富岡簡易郵便局

局番:99755 1973(昭和48)年3月31日開設

稚内の市街はおおよそこの辺まで。

 

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▲(北海道・211局/全国・216局)稚内富磯簡易郵便局

局番:99781 1997(平成9)年4月1日開設

※富磯郵便局(99024)1902(明治35)年3月20日~1997年3月29日

富岡から15キロほど走ったところ。右側にありました。前身の特定局は1902年の開設。沿岸部の局は古いですね。小さな集落でも郵便の需要があったんですね。

 

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目の前に、ノシャップ岬や百年記念塔を控える丘が見えた。

 

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▲(北海道・212局/全国・217局)宗谷郵便局

局番:99032 1909(明治42)年3月26日開設

岬の南西6キロの場所にある宗谷集落にあります。元々ここは松前藩の「宗谷場所」が置かれたところで(1685年設置)、1888年までは北部北海道の中心地だったそうです。

そんな昔から日本人が定期的にこんなところまで交易に来ていたのは驚きです。

風景印:日本最北端の碑、ハマナス、帆立貝

 

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▲(北海道・213局/全国・218局)宗谷岬郵便局

局番:99010 1896(明治29)年1月26日開設

※1999年11月29日「大岬」より改称

日本最北端の郵便局です。以前は大岬郵便局でしたが、1999年に改称されてます。

えりももそうですが岬は重要な場所らしく、郵便局の歴史も古いようです。

風景印:間宮林蔵像、日本最北端の地碑

 

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続く。