この間、ちょっとついでにと乗った石北線のキハ40が、何だかとても良かった。
来月のダイヤ改正で、この路線では引退となる。
今まで何度も乗った。ちょっとさみしくはあるが、もう十分。そんな気持ちでいてそんなに着目してなかったのだけど、何だかとても沁みた。
今月、小樽の雪あかりを見に行くつもりでチケットも取ってあるのだけど、キハ40乗りたいな~。雪あかりは来年もその先もあるだろうけど、こっちはそうもいかないしな。久しぶりで何だか楽しかった。
ただ一面の雪の中を、気動車がガタガタ音を立てて走っていくだけの情景。
釧網線の観光客であふれる明るい景色とは対極。まったくの陰。雪景色、札幌に来たての頃は嫌だった。一面の白だけの世界は息が詰まるようだった。雪が降ってると、すべてを諦めてしまったみたいな気持ちになる。
ところがある時見た「雪に願う事」という映画の中で、雪がとても温かくて柔らかいものとして描かれていた。そっか、この人たちはそんな風に雪を見てるんだと思った。そして何年も過ごしているうちに、自分もそういう感覚を覚えるようになりました。
そして途中から乗ってきた、高校生の一群も良かった。あの頃と同じような時間が流れていた。なんか列車に乗り合わせてるだけなのに、他人とは思えない感覚がある。特に石北線あたりで感じる。
何とかもう一回乗りたいのだけど、予定組むのちょっと難しいかな。