宿を江津市内に取ったつもりで、実は川戸という三江線沿いの場所だった。
なのでクルマを返却し、三江線の客となった。
山陰線の駅って感じ。出雲市より先は本当にローカルな感じでいいですね。
一番好きな路線の一つです。
あと久しぶりに北海道にいない、あの憎い黒い虫と遭遇。おおお。
三江線は、ずっと江の川に沿って走る。この辺は軽便鉄道を改修した区間で、
ちいさな駅が続いており、中国地方の飯田線という感じ。
カーブが多く、規格も古いために30~50キロでゆっくり進む。
この辺、数年前の台風被害から復旧したばかりでまだ綺麗でした。複雑。
川戸で下車。江津を出て初めての町らしい町。お客さんの半分以上はここで下車。
終点までの10分の1くらいしか来てないのだが。
ローカル線はずっと乗りとおすより、こうやって乗ったり降りたりが楽しいです。
「祝全線開通40周年」の飾りを取り付けてるところでした。
三江線廃止が正式決定する直前で、廃止反対の盛り上がりが見られました。
ただ使い勝手悪いし、人口も少ないし、毎年のように水害はあるし、
こんなに人が乗ってない路線は北海道にもないくらい。
沿道が貧弱でバスを運行できないって理由がいままで残された理由。
いい空。なんか映画のワンシーンみたいです。
ゆっくり暮れていく空。
駅前の美川旅館。いわゆる駅前旅館ですね。
20代の頃は、こういうところを好んで泊まり歩いてましたね。
旅館からは駅を見下ろせるいい場所でした。
ずっと見ているとデカが張り込んでるみたいだ。
札幌から三江線乗りに来たって言ったら驚いて、
夕食の時に色々話をしてくださいました。この時十勝の台風被害の話をはじめて聞かされました。
この旅は東京に戻らず北海道に残ろうと決め、最後のお別れとして出た旅でしたので
なんだかタイミング悪いな、いやな感じがしましたね。
私的には1年後に骨折、さらに翌年地震に見舞われました。骨折での人生初入院と通院生活。
仕事面でも納得行く状況にはなかなかならず。
今思い返すと、運命がそっちじゃないよと教えてくれてたような気がしますね。
年を重ねる、ってこととその中で自分は何を取るべきかをその時強く感じることになりました。
まあ、この時久々に見た本州の山、海、空、風、虫の音とかは、本当に懐かしかった。
いい旅でした。ってまだ続きます。