静岡・遠州の山中、愛知との県境に渋川という集落がある。渋川というと群馬の上越線、関越道の途中にある土地が有名だと思うが、愛知に親戚がおりよく連れて行ってもらっていたのでこちらの方が私には馴染みがあった。
すっかり数十年前のことでいろんなことを忘れてしまっているのだが、この地名が懐かしくてこの間、関東に引越した直後に訪れた。職場がすぐ決まらずに暇だった時期。
近所の郵便局を訪ね歩いて、たどり着いてみたらなんと懐かしい。
夢の中でよく見る樹がそこにはあった。
多分まだ物心付かないうちに連れてこられてみたんだろう。そういえばクルマで連れてこられたようなそうでないような。
そう、私には不思議な能力?があって、人と話をしているうちに、その人が思い浮かべている景色、映像のようなものが判るときがある。愛知から静岡へ行くことはそうそうなかったから、話を聞いて思い浮かべていたのかもしれない。
ここに腰を下ろして、しばしこの樹とお話してみたい。
こんな時でも、一人でクルマでいく分にはリスクはさほどないと思うので・・。
人は変わってしまうが、景色は随分変わらないものですね。
帰ってこれた幸せを噛み締めながら、次の目的地へ向かいました。
(2019年11月9日訪問)