10年前、2011年5月9日の訪問記録。旧ブログで掲載していたものの再掲。
北海道の5月らしい天気。GWを過ぎると、ようやく本格的な春がやってきます。
この日は栗山~角田~川端~夕張(南部)~穂別のルートでした。この頃の写真は備忘録ですね。どんな局だったか、忘れないための撮影。
▲(北海道・266局/全国・275局) 栗山郵便局
局番:90053 1898(明治31)年8月1日開設
栗山町の集配局。農村地帯ですが、この辺は札幌が近くてわりと栄えてます。栗山は室蘭本線の今はローカル化した苫小牧~岩見沢の区間の駅。幌内の石炭を小樽だけでなく、太平洋側の室蘭へ輸送するために敷設。駅は1893(M23)年7月1日開業。北海道ではかなり最初の頃に駅が出来たところかと。
1906年10月~1975年4月1日 は夕張鉄道線の接続駅でした。
風景印:国蝶オオムラサキ、エゾ榎、御大師山の遠望
▲(北海道・267局/全国・276局) 栗山本町簡易郵便局
局番:90744 1965(昭和40)年2月1日開設
※2005/6/27 現在地へ移転 栗山の町の中にある簡易局。
▲(北海道・268局/全国・277局) 角田(かくた)郵便局
局番:90091 1902(明治35)年2月1日開設
栗山に遅れること4年で開局。ここも古い集落。宮城の角田と関係あるのかと思ってたのですが、どうもないらしい(宮城は「かくだ」と濁る)。夕張鉄道の角田駅(1926年開業~1971年廃止)があったところです。線路の跡はわりとよく残ってる模様。
風景印:栗山開拓記念館、国蝶オオムラサキ
▲(北海道・269局/全国・278局) 川端郵便局
局番:90120 1904(明治37)年12月16日開設
石勝線の川端駅前にあります。ここも古い開設ですね。駅は1894年8月1日に開業(北海道炭鉱鉄道)だからもっと古いのか。幌内、夕張あたりは道内でも一番早くに開発がすすんだところなのでしょう。
▲(北海道・270局/全国・279局) 石狩滝ノ上簡易郵便局
局番:90704 1949(昭和24)年11月1日開設
開設時から簡易局だったみたいです。滝ノ上駅のすぐ近く。駅は1897年に開設。夕張市内で今は唯一の簡易局。夕張は半分くらい簡易局でもよさそうですが。
▲(北海道・271局/全国・280局) 紅葉山郵便局
局番:90111 1903(明治36)年12月10日開設
夕張市街、南側の入口。JR新夕張駅(旧・紅葉山)の周辺。新夕張の駅名は、元は夕張鉄道の終点の夕張本町が初代で、このエリアは今でも紅葉山地区と言われてます。この駅名、好きな駅名だったので局名で残っており、それを知った時はとても嬉しかった。
ここは紅葉の時、本当に山が燃え上がるように見事に色づきます。隣に「楓」という駅もありましたが(廃止済)。
鉄道駅の開業は1892年11月1日。
風景印:千鳥が滝、夕張岳、メロン
▲(北海道・272局/全国・281局) 沼ノ沢郵便局
局番:90247 1937(昭和12)年12月1日開設
駅がレストランになってる駅で有名だったところです。
風景印:メロンの枠に夕張岳、炭焼小屋、花
△新・沼ノ沢局 2015年6月22日移転 緑小学校跡を活用
小学校の雰囲気はなるべく残して使用されてます。北海道はあちこちに廃校の校舎が残っていて、それの利活用のモデルケース。自分が通った学校が残ってるのっていいですよね。校舎には校章も残されてます。
▲(北海道・273局/全国・282局) 清水沢郵便局
局番:90166 1917(大正6)年12月16日開設
南部、大夕張への乗換え地点だったところ。そのせいか今でも集配局です。
夕張は夕張、清水沢、紅葉山と3局が現在も集配局。局舎も立派です。夕張は市内の局に「夕張」を付けないところが多く、誇り高い町なんだなと。
風景印:メロンの内枠、夕張森林鉄道の三弦橋、石炭の歴史村
▲(北海道・274局/全国・283局)夕張清陵郵便局
局番:90378 1967(昭和42)年2月1日開設
※1975年1月1日「夕張清水沢南」より改称
夕張新炭鉱に職住近接で造られた清陵町。新技術を投入した高効率な炭鉱と、その近くには東京の郊外のような団地・学校があります。炭鉱の事故があって、立派な住宅と学校だけが残ってますが、たたずまいは昭和40年代の典型的な団地。ここを歩くと懐かしさと事故の凄惨さが交互に襲ってきてなんともいえません。でも好きな場所です。
▲(北海道・275局/全国・284局)夕張南清水沢郵便局
局番:90285 1941(昭和16)年1月21日開設
※1979年7月9日「丁未(ていみ)」より改称
夕張線南清水沢駅の近く。夕張市の構想では、この近くに市の機能を集約させることになってます。
風景印:夕張岳、ユウバリコザクラ、メロン
▲(北海道・276局/全国・285局)遠幌郵便局
局番:90317 1951(昭和26)年7月1日開設
清水沢から大夕張へ向かう途中。駅があって周辺に学校とかあったみたいですが、今は施設らしきはこの郵便局と目の前の押しボタン信号だけ。町が森に還りつつあります。
駅は1940年開業、1987年廃止。
風景印:青鷺、エゾムラサキツツジ、夕張岳
▲(北海道・277局/全国・286局)南大夕張郵便局
局番:90173 1921(大正10)年5月6日開設
この地区は地元では「夕張南部」「南部」と呼ばれます。大きな炭鉱があったので人が多かったですが、ここも事故で閉山。永らく新札幌から南部までのバスがありましたが、2017年に廃止済です。廃墟の崩落も進んでるみたいです。
以前はさらに奥に大夕張という炭鉱町があり、ここも鉄道が通ってました。
※大夕張郵便局<局番:90206>1930/10/1開設~1998/3/28廃止
夕張千年郵便局<局番:90321>1956/11/1開設~1990/6/30廃止
風景印:シューパロ湖、ユウバリコザクラ、夕張岳
▲(北海道・278局/全国・287局)登川郵便局
局番:90162 1916(大正5)年7月21日開設
石勝線の楓信号場(旧・楓駅)のすぐ近く。国道274号沿いなので、下道で十勝へ向かう際には目の前を通ります。以前夕張線に登川支線というのがあり、ここから山の方に数キロ進んだ先に駅があったみたいです。今でも炭住が残ってます。
風景印:メロンのネットの外枠、夕張岳、メロン、振子特急283系?
▲(北海道・279局/全国・288局)稲里簡易郵便局
局番:90832 1988(昭和63)年4月1日開設
※2010年12月6日 現在地へ移転
△稲里郵便局<局番:90257> 1938年12月16日~1988年3月31日
※廃止後2010年まで簡易郵便局の局舎として使用
▲(北海道・280局/全国・289局)富内郵便局
局番:90192 1928(昭和3)年7月26日開設
富内線のかつての終点だった富内駅のすぐ近くにあります。駅舎は保存されてて見学できます。
▲(北海道・281局/全国・290局)穂別郵便局
局番:90175 1921(大正10)年3月1日開設
むかわ町穂別地区(旧・穂別村)の中心。富内線の中心地もここ。
風景印:博物館、アンモナイト、恐竜