郵便局めぐり(風景印と旅行貯金と旧線路情報)

郵便局と駅・廃線跡めぐり旅の記録です

はまなすの、夜の車窓

列車は、淡々と夜半の千歳線室蘭線を進んで行く。

P2170655s

いつもの千歳線。空港へ行くときにもう飽きるほど乗っているのだが、ベッドに横たわってみると、全然違って新鮮。

むしろ慣れた景色の方が味わいが一段と深い気がする。

P2170679s

登別では子どもが迎えてくれた。

はじめて乗ったブルートレインは、小4の時に乗った東京から西鹿児島行きの「はやぶさ」だった。

そのときも、こんな風な子どもの姿があった。

P2170645s

苫小牧。

横たわって目を瞑り、列車の響きを聞いていると過去の記憶がたくさん蘇ってくる。

九州で、一晩列車に乗り続ける自分に、走って弁当を届けてくれた駅弁屋さんのおばさんの表情とか、

弟と一晩中カーテンを被って初めて見る景色を、興奮しながら眺めていたこと。

上野で、青森へ帰る青年のそばにいつまでもいた女性のこと。

米子から乗った出雲の中で、買った駅弁を食べたこと。

はまなすは急行だけあって、少し細かく駅に止まる。東京から大阪への銀河に似ている。

あの一度だけの、A寝台の夜を思い出す。

うーん、もう一回だけ、何とかして乗りたい。まあ無理だろう。だけど。